「導入事例記事を制作したい」と思っても、制作の方法が分からなかったり時間がとれなかったりすることが多いのではないでしょうか。
そこで選ばれるのが、導入事例記事を外注で制作する方法です。しかし、依頼のコツをおさえておかないと、貴社が希望したクオリティの記事にならない可能性もあります。
せっかく外注するのであれば、貴社の要望を盛り込み、なおかつ成果の出る導入事例記事を制作してもらいたいですよね。
そこで今回は、導入事例記事を外注するときに意識したい依頼のコツを紹介します。
導入事例記事の制作を外注するときのコツ
外注するときに気をつけたいポイントは、大きく以下の2つです。
- 導入事例記事制作の外注先の選び方
- 導入事例制作の外注先との綿密な情報共有
1つずつ詳しくみていきましょう。
1.導入事例記事制作の外注先の選び方
導入事例記事制作の外注先の選び方には、主に以下の3つのポイントがあります。
① フリーランスではなく、制作会社を選ぶ
② 実績がある制作会社に依頼する
③ 記事制作方法が貴社の希望に合っているかチェックする
それぞれ確認していきます。
外注先の選び方① フリーランスではなく、制作会社を選ぶ
導入事例記事制作を外注する先には、フリーランス(個人事業主)と制作会社があります。まずは、フリーランスのメリット・デメリットをみていきましょう。
フリーランスに外注する主なメリットは、制作会社に比べて費用を安く抑えられることです。
一方、主なデメリットは2つあります。
- 貴社のリソースと経験が必要になり、結果的に貴社の負担が大きくなる
- 導入事例記事の制作が、貴社の希望するスケジュール通りに進まない可能性がある
■フリーランスに外注するデメリット1)結果的に貴社の負担が大きくなる
導入事例記事の制作は、取材や原稿の執筆だけでなく、導入事例記事の目的のヒアリングや記事の編集なども必要です。
また、ディレクションから依頼する場合はメディアの方針や記事のゴール(資料請求や見積り依頼、成約など)から、記事の方向性を貴社と共に検討しながら制作します。
たくさんのフリーランスの中から、これら全てに個人で対応可能な人材に出会うのは簡単ではありません。
取材ライター一本で業務を行っているフリーランスは、貴社の目的からメディア全体の方向性を考えることが得意ではないことが多いです。
また、個人だと記事の執筆と編集を一人で行うことになります。第三者の目線がないと記事のチェックが甘くなりやすいため、最終的な記事のチェックは貴社が行うことに。
これらを総合的に判断すると、導入事例記事制作の負担を軽減したい場合、フリーランスに外注したのではあまり負荷軽減のメリットが得られない可能性があります。
■フリーランスに外注するデメリット2)貴社の希望するスケジュール通りに進まない可能性がある
もし良いフリーランスに出会えたとしても、そのフリーランスがケガや体調不良で対応できなくなると、代わりがいないので計画がストップしてしまいます。
さらに、フリーランスは複数の顧客からの仕事を抱えている可能性も高く、個人として一度に制作を受けられる記事数には限りがあります。そのため、貴社の希望する記事数や納品のタイミングに必ずしも対応できないことも。
ここまでをまとめます。
- 記事の目的のヒアリングや編集に対応できる人が少ない
- 記事のゴールを見据えて、貴社と一緒に方向性を検討できる人が少ない
- 代わりがいないので、ケガや病気で貴社の計画がストップする可能性がある
- 複数の顧客がいることが多く、貴社の希望に対応できないことがある
というデメリットがフリーランスにはあります。
制作会社の場合は、複数人のチームで業務を行っているため、これらのデメリットが発生しづらくなります。
以上の理由から、外注先はフリーランスではなく制作会社がおすすめです。
外注先の選び方② 実績がある制作会社に依頼する
外注する制作会社は、どこを選んでも同じわけではありません。事例記事制作の実績があることがポイントになります。
実績がある制作会社を選ぶ理由は、導入事例の制作に経験が必要なためです。貴社にとって質の高い事例記事を制作するためには、制作会社の経験が豊富で取材や執筆のレベルが高い必要があります。
では、「レベルの高い取材や執筆」とは、具体的にどういうことでしょうか。
それは、
- 取材でスムーズにインタビューを進める力
- 貴社が発注した意図を汲む力
- 成果から逆算した記事が制作できる力
という、スキルに基づいた取材や執筆です。このようなスキルを身につけるためには、経験が必要になります。
しかし、外から見てもその制作会社にどれほどの経験があるのかは分かりにくいですよね。
そこで、判断するポイントとなるのがホームページなどで公開されている制作実績。
■手軽な判断のポイントは「公開実績」
外注先の実績は、これまでに制作した事例記事を見ることで分かります。もちろん、全ての記事が実績として掲載できるわけではありません。ただ、公開している実績があるということは、少なくともそれ以上の記事数を制作していることになります。
また、実績として公開される記事は、制作を依頼した企業が満足している可能性が高いです。
以上の理由から、公開されている実績は制作会社の実力をはかる指標になります。
■可能ならヒアリングして、再現性を確認する
さらに、実績とした記事の目的や具体的な成果、制作の意図をその制作会社に聞いてみることもおすすめです。明確な返答があり、その内容に納得感があれば、公開している実績記事と同等の質の高さを再現できる可能性が高くなります。
なお、質の高い記事が必ずしも直接の売り上げにつながるわけではないので、記事の効果を判断する際には注意が必要です。事例記事の成果は、見込み客の獲得以外にも顧客単価の向上や人材の採用など、間接的な効果もあります。
外注先の選び方③ 記事制作方法が貴社の希望に合っているかチェックする
外注先を選ぶ際には、記事の制作方法が貴社の希望に合っているか確認することも大切です。
例えば、事例記事の制作を外注したい企業の希望としては、以下のようなものが考えられます。
- 事例記事全体のディレクションを行ってほしい
- 事前の打ち合わせから参加してほしい
- Webへの入稿や公開までお任せしたい
- 写真はプロに撮ってもらいたい
- 記事はWebだけでなく紙の資料としても活用したい
など。
制作会社によってサービス内容が異なるため、どこまで対応してもらえるのか比較して選ぶと、貴社の希望に合う制作会社と出会えます。
2.導入事例制作の外注先との綿密な情報共有
事例記事制作において外注先と共有すべき情報は、どこから依頼するかによって大きく以下の2つに分けられます。
①【ディレクションから依頼】外注先と共有する情報
②【取材と執筆のみを依頼】外注先と共有する情報
以下で詳しく確認していきましょう。
①【ディレクションから依頼】外注先と共有する情報
ディレクションから依頼する際には、以下の4つの情報を共有します。
(1)事業に関すること
(2)事例記事に関すること
(3)参考情報
(4)個々の事例記事制作に必要な、具体的な情報
情報の内容について、以下で一つずつ見ていきます。
■(1)事業に関すること
貴社の事業に関して、主に以下の3つを共有します。
- 貴社の事業内容
- 提供しているサービスの内容
- 導入先の企業の事業内容
もし1~3の資料(ホワイトペーパーや営業資料など)があれば共有します。
外注先と事業に関する情報を共有する理由は、以下の2つです。
- 貴社が提供しているサービスや利用するホワイトペーパーによって、記事の文脈が変わるため
- サービス導入前の悩みや導入後の成果など、記事のストーリーを事前に作ることで、方向性に沿った事例記事を制作するため
これらを共有することで、貴社の希望する記事のイメージとブレが少なく、効果的な事例記事の制作がスムーズになります。
■(2)事例記事に関すること
貴社が制作したい事例記事に関して、主に以下の4つを共有します。
- 事例記事の目的
- 対象となる見込み客の検討(業種や規模など)
- 予算
- 何記事くらい制作するのか
事例記事に関する情報を共有する理由は、以下の2つです。
- 予算によって、制作可能な記事数が決まるため
- 事例記事の目的や見込み客によって、必要な記事数が変わるため
場当たり的な事例記事制作では効果を上げることは難しくなります。情報共有することで、貴社が望む効果を上げるのに必要な記事を、抜け漏れ・重複などの無駄を少なく網羅することができます。
■(3)参考情報
制作のための参考情報として、例えば以下のような情報を共有します。
- 記事の掲載先
- 参考記事(可能であれば、貴社の既存記事のなかで今回の依頼に近しい記事。もしくは、 他社の記事で近しいもの)
など
事業や事例記事に関すること以外の情報を共有する理由は、以下の3つです。
- 方向性に沿った記事が制作でき、あとで修正を少なくできるため
- 既存記事から構成や言い回しなど貴社の雰囲気を知り、記事制作に活かすため
- 既存記事がない場合、参考記事から貴社が求める記事の雰囲気を理解するため
■(4)個々の事例記事制作に必要な、具体的な情報
個々の事例記事を制作するために必要となる具体的な情報を共有します。
取材と執筆のみを依頼する場合と共通するため、次の「②【取材と執筆のみを依頼】外注先と共有する情報」で記載します。
なお、事例記事に特化した制作会社である当社doucoでは、最短距離で成果を出すため、情報共有に事前アンケートを取り入れています。
事前アンケートにて貴社から必要な情報を回答していただき、それをもとに詳細なヒアリングを行います。そうすることで、どのような顧客をターゲットにするのか、どういった情報や事例記事が必要なのかが大きく変わってきます。
貴社の目的や方向性を確認した結果、場合によってはホワイトペーパーの修正を提案する場合もあります。
②【取材と執筆のみを依頼】外注先と共有する情報
事例記事の制作のみを外注先に依頼する場合は、以下の情報を共有します。ディレクションから依頼する場合も、以下の情報共有が必要です。
■個々の事例記事制作に必要な、具体的な情報
個々の事例記事を制作するために必要となる具体的な情報を共有します。
- 貴社が事例記事に盛り込みたいポイント(課題と解決方法、コストダウンや競合商品との比較項目、など)
- 導入したときの苦労や工夫したエピソード
- 導入後の成果について
- 記事の文字数、図解の有無、費用
- 記事の公開時期
もしかすると、「ここまで詳細に情報共有をする必要はあるのか」と疑問に感じる方もいるかもしれません。しかし、成果の出る事例記事を制作するため、特に1~3の項目は欠かせないポイントです。
事前に情報を共有しておけば、取材で何をどう聞けばいいかが分かりやすくなり、方向性もそれにくくなります。万が一話がそれたとしても軌道修正がしやすいです。結果として、記事に盛り込みたい内容を漏れなくしっかり聞くことができ、貴社が望む方向性にそった事例記事ができあがります。
もし、これらの情報を「明確になっていない」という理由で事前に伝えられないときは、貴社の中で事例記事の目的が設定できていないのかもしれません。
目的が設定されていないと、制作するべき事例記事の優先順位を間違えてしまう可能性もあります。そのため、記事ごとに目的を設定して制作を進めることが大切です。
ただ、ここまで貴社で準備するのは、時間も労力もかかり大変です。そこで、この段階からサポートしてくれる制作会社を選ぶことをおすすめします。
当社doucoでは豊富な過去の実績を生かし、情報をヒアリングして貴社にとって必要な記事の内容を目的から一緒に考えます。さらに希望があればサービス・商品のターゲットとなる顧客をカバーするために必要な記事数の検討もお手伝いします。
実績のある外注先選びと綿密な情報共有で、事例記事制作をスムーズに
導入事例記事を外注してうまく制作するためには、以下の2つが大切とお伝えしました。
- 実績があって貴社の希望する制作方法と合う制作会社を選ぶこと
- 制作会社と綿密な情報共有をすること
当社doucoは、安心してご依頼いただける豊富な制作実績があり、さらにディレクションからでも対応できます。貴社にヒアリングしながら、事例記事の目的や作成数などの明確化もお手伝いできます。
また、制作プランの内容は、最小限の内容からスタート。必要に応じてオプションを追加していくことが可能。
貴社の顧客担当(営業)と一緒に取材をする「同行取材」の形式にすることで、より深い取材と記事制作をリーズナブルな価格でご提供しています。
doucoが同行取材にこだわる理由
取材を委託したライターだけで行う場合、その人が事例記事に慣れていても、取材先の企業との関係が築けていなかったり、本業として最先端で業務を担っている方々には知識が追いつかない場合が正直あります。
そこで当社doucoの導入事例取材では、貴社の営業担当者様がメインインタビューアとなっていただき、doucoライターが質問の補足や回答の深掘り、話の軌道修正などのサポートをする形をとっています。
まずは、お気軽にお問い合わせください。